FXにおける利益と損失の関係は、「損小利大であるべき」という考えが一般的です。
しかし私は損小利大にはこだわるべきではないと考えます。
この記事ではその理由を深堀りしていきます。
損小利大とは
ほとんどの方はご存知だと思いますが、損小利大とは
「損を小さくして、利益を大きく取る」
という手法です。
例えば「損切りを10pipsにしたら利確は20pipsにする」といった感じで、損より利益を大きくすることです。
損小利大であれば、トレードの勝率が最低でも五分五分でも、利益の方が多くなり勝てるという考えですね。
損小利大にこだわると
しかし、実際のトレードで損小利大を守っていると、思うように利益が増えない場合が多いです。
その理由を2つ説明します。
エントリーチャンスが激減
上の図の場合、買いで入ったら利確ラインまでいく確率は高いので、良いエントリーポイントです。
しかし、利確ラインに対して損切りラインが遠くなり、損小利大にはあてはまりません。
ですので損小利大をルールにしているとエントリーできなくなってしまいます。
このように絶好のエントリーチャンスがあっても、損小利大が足枷になってしまい利益を逃がしてしまいます。
FXはただでさえエントリーチャンスが少ないので、待ちに待ち望んだエントリーチャンスが来てもエントリーできないのはもったいないですよね。
欲張って大きすぎる利益を目指すから
これをやってしまうのが損小利大の良くない一番の原因かもしれません。
損小利大を守ってエントリーする時、損切りラインは簡単に決められます。
例えば「直近の安値で損切り」とかですね。
でも利確ラインを決める時は迷うことが結構多いです。
迷った結果、自分の都合の良い値動きを予想し、はるか遠くに利確ラインを設定してしまうことが多いんじゃないでしょうか?
そのせいで利確ラインまで届くことなく、何回か上下に振られたあげくに損切りになります。
このトレードは確かに損小利大を守っていますが、勝率はすこぶる悪くなり継続的に勝てることは無いでしょう。
【結論】損小利少でもいい
結局のところ、損失と利益のバランスが大事です。
私は利確ラインがはっきり決められる時は損小利大を意識します。
しかしそうでない場合は、損小利大の考えは捨てています。
むしろ自信があるトレードなら、逆の損大利小でもいいと思います。
(ここでの損大は許容範囲内での大のこと)
損小利大が通用するきれいな相場は数少ないです。
ですので、どんな相場でも勝てるように柔軟に立ち向かいましょう。
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